麻酔科医のキャリアを考える。勤務医、開業、フリー、バイト、それぞれのポイントと注意点は

麻酔科医のキャリアを考える~麻酔科医の年収と仕事内容 2/2

4. 麻酔科医のキャリアを考える

麻酔科医としてキャリアを積む際には、現状の勤務先でキャリアを築く以外に、転職、開業、フリーランス、研究職などの様々な道筋があります。

臨床スキルを追及する

麻酔科医としてずっと臨床に関わりたい場合は、臨床でのスキルアップを目指すことがもっとも重要です。幅広い手術・臨床経験で実績を積むと同時に、ある程度の年齢になれば指導医の資格を取得し、後進指導に当たる選択肢もあります。また、麻酔科は留学が盛んな診療科でもあるため、海外の病院や研究施設に移ることを視野に入れても良いでしょう。
現在の施設で充分な臨床経験を積めない場合は、より高度な手術を行う病院に転職するのも一つの方法です

【CHECK!】転職時のチェックポイント
1.手術の頻度・内容
2.経験豊富な麻酔科指導医がいるか
※病院の内部事情を事前に知ることは難しいため、医師専門の転職コンサルタントを活用すると良い

勤務医として腰を据えて働く

麻酔科医の一般的な就労形態が病院の勤務医です。今後も勤務医として長く勤務していきたい場合は、職場環境・待遇などが特に重要になります。麻酔科医は、ペインクリニックに勤務する場合を除くと常に外科医と連携していくため、人間関係も大きな要素と言えるでしょう。

麻酔科医の置かれる環境は勤務する施設によって大きく異なります。勤務環境として意識したいのは、主に「過重労働の有無」「チーム医療体制」の2点です

①過重労働の有無
当直・オンコール…頻度が高ければ麻酔科医の負担は大きい
麻酔科医一人の仕事量…手術件数に比べて麻酔科医が少ない場合、仕事の負担が大きくなる
※過重労働は麻酔科医不足の原因の一つとなっており、施設によって大きな差が出るポイントでもある。最近は麻酔科医の過重労働改善に向けて取り組む施設も。
②チーム医療が実行されている環境
外科医と麻酔科医の連携…麻酔科医は単独で麻酔管理を行うが、外科医との連携は不可欠
※チーム体制の整っている施設でこそ、麻酔科医も質の高い麻酔管理が可能となる。ただし、施設によっては外科医優先でオペスケジュールが組まれたり、麻酔科医がしっかり評価されないケースがある。

現在の職場を上記のポイントでチェックし、もしも長期的な勤務に適さないと感じる場合は、体制の整った施設に転職するのも一つの方法です

病院の待遇や内部事情を外部から把握することは困難ですが、医師専門の転職コンサルタントを利用することで、求人には載っていない現場の風土を知ることができます。また、面倒な条件交渉や退職手続きもスムーズに行うことができるでしょう。

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新しい病院・医療施設への転職を検討している場合は、医師転職を専門にサポートする転職コンサルタントを活用しよう。
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ペインクリニック開業

他の医師と同様、麻酔科医にとっても開業は主要なキャリアパスの一つです。ただし、麻酔を専門とする麻酔科医は他科の医師と比較すると開業するケースは少なめ。反面、開業が多い歯科や眼科・精神科よりも競争率が低いというメリットもあります。集客面で成功することができれば、勤務医の数倍の収入も可能です

ただし、開業には一定のリスクも伴います。麻酔科医のスキルに加え、経営のスキルが求められることも理解しておきましょう。

開業する際は、麻酔科専門医の取得、資金準備、開業ノウハウの3ポイントは最低限押さえておく必要があります(開業自体は麻酔科標榜医を持っていれば可能)。

なお、開業に理解がある施設に転職することが近道になる場合もあります。
また、資金準備のためにアルバイトとしてスポット勤務をする医師も少なくありません。

フリーランスとして独立する

年収を増やしたい、勤務時間をコントロールしたいといった要望がある場合は、フリーの麻酔科医として活躍する道もあります

近年は手術を月に数回程度しか行わないクリニックや医院も多く、非常勤の麻酔医に依頼して手術を行うケースが見られます。このような勤務スタイルは出張麻酔(派遣麻酔)と呼ばれ、麻酔医の在籍しない施設からのニーズによって求人は全国的に見られます。

フリーランスのメリットは年収の高さと勤務時間の融通が効く点です。年収面では、勤務医の平均を大きく上回る額を稼ぐ麻酔医も少なくありません。クリニック開業と違い、設備費等の初期費用がかからない点もメリットです。
ただし、フリーランスとして独立するのであれば、充分な臨床経験と、麻酔科専門医の資格を持っていることが重要です

フリーランスのデメリットとしては、長期的に見て安定性に欠ける点が挙げられます。現在は充分な需要があるものの、フリーの麻酔科医が増加傾向にある一方で、アルバイト(非常勤)のニーズは一時期よりも落ち着いており、毎年同じ年収を稼ぐことができるかどうかは不確定。また、医師としてのやりがいも勤務医や開業医ほどには得にくいと言えるでしょう。

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大学勤務

臨床よりも特定分野の研究を重点的に行っていきたい場合は、大学などの研究機関に身を置く方法もあります。大学は研究に専念できる環境が整っているだけでなく、様々な分野で活躍する医局員と交流を深めることも可能。ただし、求人数自体は限られているため、倍率は高めです。昇格においては臨床経験のほか論文の数も重視され、論文発表などを積極的に行っているかどうかが重視される傾向にあります。

大学勤務時の年収は助手の場合で500~700万円程度。その他、週に1日外勤日が認められており、外勤先の病院にもよるものの、プラス300~400万円程度の追加収入を見込むことができます。

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