11.医師派遣の現実
医師の派遣は長く認められていませんでしたが、医師不足に対応するため、一部解禁されており、へき地医療や医師の産休・育休中の派遣及び、大学病院及び公的な機関に申請する事で医師不足の病院へ一時的に派遣できる仕組みが作られました。
労働者派遣制度では医療分野の派遣事業は「チーム医療に支障をきたす」という理由から認められていませんでしたが、現在では法改正され、厚生労働省の認可の元、特定労働者派遣事業として設立ができるようになっています。
ただし認可の手続きが非常に厳しく、前例がない事から、設立はもちろん実際に医師派遣が行われた場合の受け入れ先の対応も難しく、2013年現在、残念ながら医師派遣の民間参入は有名無実化しています。
職業選択の自由から考えれば、医師や看護師と言った職種に派遣が認めれないのは著しく不公平であり、医師の働き方の一つとして医師派遣という仕組みが整備される事が待ち望まれます。
参考資料 |
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